こんにちは、ちゃむです。
今回は次のような悩みを持つ人に向けての記事です。
ブログやSNSで人の心に響く言葉を伝えることができていない。人の心に響く言葉を伝えられるようになりたい。
このような悩みを解決するために当記事で『「言葉にできる」は武器になる』を紹介します。
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あなたはブログやSNSで人の心に響く言葉を伝えたいと考えたとき、表現方法や書き方を学ぼうとしていませんか?
表現方法や書き方はテクニックです。
テクニックに頼った言葉は人の心に響きません。
人の心に響く言葉で大切なのは、自分の頭の中に無意識に浮かんでくる言葉を明確にし、思考を掘り下げることです。
自分の頭の中に無意識に浮かんでくる言葉のことを本書では、「内なる言葉」と呼んでいます。
本書で大切なポイントは
「内なる言葉」を磨く
ことです。
「言葉にできる」とは
「内なる言葉で思考を深め、外に向かう言葉に変換する」
ことなのです。
本書を紹介するにあたってまずは、著者の梅田 悟司(うめだ さとし)氏のプロフィールを紹介します。
株式会社電通コピーライター、コンセプター。
引用元:Amazon
1979年生まれ。上智大学大学院理工学研究科修了。在学中にSTAR STARTS RECORDSを起業した後、電通入社。マーケティングプランナーを経て、コピーライターに。広告制作の傍ら、産学共同プロジェクトの立ち上げ、新製品開発、アーティストへの楽曲提供など幅広く活動。カンヌ広告賞、レッドドット賞、グッドデザイン賞、観光庁長官表彰など国内外30以上の賞を受ける。
梅田 悟司氏が手掛けたコピーライティングをいくつか紹介しましょう。
ジョージアのCM
『世界は誰かの仕事でできている。』
『この国を、支えるひとを支えたい。』
タウンワークのCM
『その経験は味方だ。』
『バイトするなら、タウンワーク。』
本書は3つの章で構成されています。
本書の構成
1 「内なる言葉」と向き合う
2 正しく考えを深める「思考サイクル」
3 プロが行う「言葉にするプロセス」
本書を読めば、「内なる言葉」を「外に向かう言葉」にする方法を知ることができます。
それでは『「言葉にできる」は武器になる』を紹介していきましょう。
目次
【要約】「内なる言葉」と「外に向かう言葉」とは何か?
最初に「内なる言葉」と「外に向かう言葉」について説明します。
「内なる言葉」とは
物事を考えたり、感じたりする時に、無意識のうちに頭の中で発している言葉。
「外に向かう言葉」とは
一般的に言葉と呼ばれているもので、相手と意思疎通を行う道具。
「外に向かう言葉」については、普段から用いている言葉でもあるため、理解しやすいでしょう。
いっぽう、「内なる言葉」は表に現れることがないので、その存在に気付くことなく見過ごしてしまいがちです。
内なる言葉を1つの言葉として認識することが重要です。
【要約】「内なる言葉」を磨くことが大切
人の心に響く言葉で大切なことは
「内なる言葉」を磨く
ことです。
私たちは相手の言葉に対して、言葉が「重い、軽い」「深い、浅い」と感じることがあります。
言葉が「重い、軽い」「深い、浅い」というのは、自分の内なる言葉と向き合い、自らの思考をどれだけ広げ、掘り下げられたかによって決まるのです。
いっぽうで、外に向かう言葉だけをどんなに鍛えたところで、言葉の巧みさを得ることはできるかもしれませんが、言葉の重さや深さを得ることはできません。
「内なる言葉」を磨くとは、内なる言葉で自分の意見を育てることでもあります。
自分の意見として言葉にできてこそ、人の心に響く言葉を発することができるのです。
【要約】「内なる言葉」を磨く7つのステップ
本書から「内なる言葉」を磨くステップを7つ紹介しましょう。
7つのステップ
1.頭にあることを書き出す
2.「T字型思考法」で考えを進める
3.同じ仲間を分類する
4.足りない箇所に気付き、埋める
5.時間を置いて、きちんと寝かせる
6.真逆を考える
7.違う人の視点から考える
ステップをひとつずつ簡単に説明していきます。
1.頭にあることを書き出す
まずは、頭の中のあらゆる考えを書き出すことです。
書き出すことで、自分が考えていることを把握することができるようになります。
考えたことを実際に口に出して話してみようとすると、言葉は出てこないものです。
本書では言葉が出てこない理由を3つあげています。
①頭が一杯になった=よく考えたと誤解してしまう
②思考が進んでいくと、最初に考えたことが忘れ去られてしまう
③断片的で脈絡もなく、考え散らかしていることに気付いていない
頭の中の考えを紙に書き出すのですが、著者はA4の用紙に水性のサインペンのような先が適度に太いペンで書くことを推奨しています。
A4の用紙を用意することが難しい場合は、付箋でもよいです。
単語でも、文章でも、頭の中に浮かんだことをどんどん書き出すことが大事です。
実際に私も試してみましたが、いざ書こうとすると言葉がなかなか出てこないものです。
2.「T字型思考法」で考えを進める
ステップ1で書き出した内なる言葉について、考えを深めたり、幅を広げたりします。
ステップ1で書き出した言葉に「なぜ?」「それで?」「本当に?」の3つの質問を問いかけて、思考を進めていきます。
3つの質問はそれぞれ次のような役割があります。
「なぜ?」:考えを掘り下げる
「本当に?」:考えを戻す
「それで?」:考えを進める
ステップ1で書き出した言葉の思考を進めていくと、アルファベットの「T」の形になるように思考が進んでいくため、著者は「T字型思考法」と呼んでいます。
「T字型思考法」について詳しくは本書を読んでいただきたいです。
3.同じ仲間を分類する
ステップ1で書き出し、ステップ2で広げた考えを整理していきます。
分類する工程は3つあります。
①グルーピングする
②方向性を意識して順番に並べる
③グループに名前をつける
詳しいやり方は、当記事では省略します。
4.足りない箇所に気付き、埋める
ステップ3で分類した内なる言葉を俯瞰してみて、考えをさらに広げたり、深めたりします。
このとき、内なる言葉が新たに出てきたならば書き出します。
ステップ2で行ったように、「T字型思考法」で思考を進めていきます。
5.時間を置いて、きちんと寝かせる
2〜3日程度、時間を置きます。
時間をあけることで、もう一度作業に取りかかる時には頭がリフレッシュしているため、より客観的に作業に取り組むことができるようになるからです。
ステップ1〜4の作業を行っていた時には気が付かなかったヌケモレにも気付けるようにもなります。
6.真逆を考える
出てきた内なる言葉の真逆を考えます。
ここまで出てきた内なる言葉は「自分の常識の範囲内」でしかありません。
真逆を考えることは「自分の常識や先入観から抜け出す」ことにつながり、半ば強制的に別の世界へと考えを広げていくことになります。
7.違う人の視点から考える
違う人の立場になって、内なる言葉を違う視点から考えます。
他の人の立場になって考えると、考える幅をさらに広げられるようになるからです。
できるだけ具体的な人物を思い浮かべながら行うのが効果的です。
以上、ここまで「内なる言葉」を磨くステップを7つ紹介してきました。
やり方については簡単にポイントだけを書きましたので、詳しいやり方を知りたい人は本書を読んでいただきたいです。
【書評】言葉で人を動かすことはできない
『「言葉にできる」は武器になる』の書評です。
最初に私が本書で得た気づきをお伝えします。
本書に興味を持った人は、「言葉で人を動かしたい」という思いがあるのではないでしょうか?
私もそんな気持ちがありました。
この点に関して、著者の梅田氏は次のように書いています。
敢えて断言しておきたいのが、「人を動かすことはできない」ということである。
引用元:『「言葉にできる」は武器になる』
より正確に表現するならば、「人が動きたくなる」ようにしたり、「自ら進んで動いてしまう」空気をつくることしかできないのだ。
「言葉で人を動かす」という考えを手放す。
「人が動きたくなる」ような空気をつくることが大事だということに気づかせてもらいました。
次に本書の全体を通しての書評をお伝えします。
内なる言葉を書き出す作業を実際にしてみると、自分でも意識していなかった思考に気づくことができます。
自分の中から出てきた言葉というのは、本当に重みがあり、深みがあるものだということを本書から学ぶことができました。
本書は読んで終わりというものではありません。
自分で内なる言葉を磨くことを実際にすることが大切です。
最初は書き出せる言葉がなかなか出てこなかったり、思考を広げたり、深めたりすることができなかったりするでしょう。
何度もおこなうことで慣れていきます。
リーダー的立場の人や情報発信をしている人であれば、読む価値がある本です。
まとめ:大切なのは「内なる言葉」を磨くこと
人の心に響く言葉で大切なこと
「内なる言葉」を磨く
「内なる言葉」を磨くとは、内なる言葉で自分の意見を育てること。
自分の意見として言葉にできてこそ、人の心に響く言葉を発することができるのです。
「内なる言葉」を磨くステップは7つ。
7つのステップ
1.頭にあることを書き出す
2.「T字型思考法」で考えを進める
3.同じ仲間を分類する
4.足りない箇所に気付き、埋める
5.時間を置いて、きちんと寝かせる
6.真逆を考える
7.違う人の視点から考える
本書は読んで終わりというものではありません。
自分で内なる言葉を磨くことを実際にすることが大切です。
内なる言葉を磨くことができれば、人の心に響く言葉を伝えることができるようになります。
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今回の記事は以上で終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。