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本の要約・書評

【要約】稲盛和夫さんの『心。』から学んだこと「心がすべてを決めている」

2022年7月16日

こんにちは、ちゃむです。

今回は次のような悩みを持つ人に向けての記事です。

悩んでいる人

稲盛和夫さんの『心。』を購入しようかどうか迷っている。購入を判断するために本の内容を知りたい。


当記事で稲盛和夫さんの『心。』を紹介します。
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稲盛さんが本書で伝えたいことは次のことです。

「心がすべてを決めている」



人生で起こってくるあらゆる出来事は、自らの心が引き寄せたものです。

稲盛さん自身が考え方を改め、心のありようを変えただけで、自分をとりまく状況が一変した経験をしてきたからこそ言える言葉なのです。



ここで簡単に稲盛さんのプロフィールを紹介します。

1932年 - 2022年。鹿児島県出身。
京セラ、第二電電(現:KDDI)創業者。日本航空名誉会長。
京セラ、KDDIは現在では大企業になっています。
2010年に倒産した日本航空の会長に就任し、翌年には黒字を出し、日本航空を再建させました。
日本航空の再建にあたり、稲森さんは「フィロソフィ(哲学)」を説きました。
「一生懸命に仕事に打ち込む」「感謝の気持ちを忘れない」「つねに謙虚で素直な心をもつ」などの考え方です。
フィロソフィが従業員の心に浸透するにつれて、会社の業績が驚異的に伸びて、予想を超えてはやく日本航空の再建をすることができたのです。

稲盛さんのプロフィールを詳しく知りたい方は下記のサイトをご覧ください。
稲盛和夫OFFICIAL SITE



本書は5つの章で構成されています。

第1章 人生の礎を築く。
第2章 善なる動機をもつ。
第3章 強き心で成し遂げる。
第4章 正しきを貫く。
第5章 美しき心根を育てる。

当記事ではそれぞれの章の【要約】をお伝えします。

それでは、『心。』を紹介していきましょう。

稲盛和夫さんが『心。』で伝えたいことと5つの章のポイント

稲盛和夫さんが『心。』で伝えたいことと5つの章のポイント

稲森さんが本書で伝えたいこと。

「心がすべてを決めている」



自分の人生で起こってくるあらゆる出来事は、自らの心が引き寄せたものです。

稲森さんが自分の人生、経営者としての歩みを思い返したときに、考え方を改め、心のありようを変えただけで自分をとりまく状況が一変したという経験をしてきたからこそ言える言葉です。



心に何を描くのか。

どんな思いをもち、どんな姿勢で生きるのか。

これらが、人生を決める大切な要因となるのです。

人生とは心がつむぎ出すものであり、目の前に起こってくるあらゆる出来事はすべて、自らの心が呼び寄せたものであると稲森さんは言っています。



次に5つの章のポイントです。

5つの章のポイント

第1章のポイント:どんなときでも「感謝の心」をもつこと
第2章のポイント:利他の心をもつこと
第3章のポイント:「できる」と思うこと
第4章のポイント:人間として何が正しいか
第5章のポイント:どんな”心根”をもつか

ポイントの詳しいことは次の章からそれぞれお伝えします。

「第1章 人生の礎を築く。」の【要約】

「第1章 人生の礎を築く。」の【要約】

第1章で大切なポイントは次のことです。

どんなときでも「感謝の心」をもつこと



どんな苦難に見舞われようと、自らの運命、境遇を素直に受け止め、耐え忍びながらも明るく懸命に努力を重ねる。

そういう人の人生は大きく拓けていきます。



そこで大切なのが、どんなときでも「感謝の心」をもつことです。

悪いことがあっても感謝するのはむずかしいことです。



災難、苦難、不幸といった状況に直面しているときこそ、実は感謝する「絶好の機会」なのです。

なぜなら、そうした過酷な環境や厳しい出来事が私たちの心を鍛え、魂を磨いてくれるからです。

嘆いたり恨んだり愚痴をこぼしたりせず、それに対して「ありがとう」という。



「ありがとう」という言葉は、「あるのが難しい」、すなわちありえないことが起こっているという意味で、私たちが生きて経験することは、実はすべてが「あるのが難しい」ことの連続なのです。

実にシンプルな人生の秘訣ですが、こういう生き方を貫ける人は少ないのです。

「第2章 善なる動機をもつ。」の【要約】

「第2章 善なる動機をもつ。」の【要約】

第2章で大切なポイントは次のことです。

利他の心をもつこと



「利他」という言葉の意味は「他を利する」。

すなわち「自分のため」は後まわしにして「他人のため」を優先する。

自分ができるかぎりのやさしい行為をすることです。



利他の心をもち、よい行いをすることは運命を好転させることにつながります。

因果の法則という言葉があります。

因果の法則とは、原因が結果をもたらすことです。

因果の法則によって利他の思いから行動すれば、よいことが自らのもとに返ってくるのです。



稲森さんはご自身の経験から、ビジネスにおいても、人生のすべての事に関しても、「相手が得をするように」という思いを基準に判断したことは、すべて成功してきたと明言しています。



相手の利益を優先して考えるのはよいことですが、相手がよくない考えをもっている場合もあるでしょう。

稲森さんは、それは自らの心が引き寄せていると言っています。

心が引き寄せないものはやってこないという法則はこのような場合も同じで、他人を欺(あざむ)いたりだましたりするような人が近づいてくるとしたら、自分の中に同様の心があるからだということです。

十分に魂が磨かれ、清らかで美しい心で生きているならば、まわりにいる人の心も同様に美しくなっていくのです。



そうはいっても、悪しき心をもつ人が現れたらどうするのか。

もっともよい方法はかかわりをもたずに離れることです。

つきあって疑問を抱くようなことがあれば、何か理由をつけて会わないようにしたり、害を及ぼそうとするのであればきっぱり関係を絶ち、いっさいつきあいをしないことです。

「第3章 強き心で成し遂げる。」の【要約】

「第3章 強き心で成し遂げる。」の【要約】

第3章で大切なポイントは次のことです。

「できる」と思うこと



物事を成就させる人とそうでない人の違いは、「乗り越えられる」と自分に言い聞かせて、一歩を踏み出せるかどうか。

「できる」と強く思って明るい未来がかならず訪れると信じる。

困難という壁にぶち当たろうと、めげず、あきらめず、立ち向かっていく。

そのような強い心をもって歩みを進めるとき、成功へのいとぐちがいくつも見つかり、はるかかなたに小さく見えていた成功はいつのまにか手の届くところに近づいているのです。



心に描いた”思い”を現実のものにするには、「こうなったらいいな」と漠然と思うだけでは不十分です。

「かならずこうありたい」と、心の奥底から強く思い、揺るぎない意志をもって思いつづける。

そうでなければ、とても実現することはできません。



いま私たちは、この思いの大切さをどこかに置き忘れてきてしまったのではないかと稲森さんは語っています。

頭で”考える”ことばかりが重視され、それらを生み出す根っこである”心”と、それがもたらす”思い”が軽視されてしまっているように思えるそうです。

高い目標を掲げ、そこに到達したいと願うなら、何としてでも実現するという強烈な思いを抱くこと。

思いには物事を成就させるすばらしい力があることを知ることが大切です。
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「第4章 正しきを貫く。」の【要約】

「第4章 正しきを貫く。」の【要約】

第4章で大切なポイントは次のことです。

人間として何が正しいか



稲森さんが京セラを立ち上げて、経営判断の基準として据(す)えたのが「人間として何が正しいか」ということでした。

人間としての正しさとは、「正直であれ」「人をだますな」「思いやりを大切に」といった、道徳あるいは倫理のことです。

判断基準の根幹を人間の心に置いておくならば、少なくとも間違った方向へ導くことはないだろうという確信が稲森さんにはありました。



正しいことを貫こうとするとき、「それはいいことだ」と後押ししてくれる人よりも、「何を正義ぶって」と誹謗中傷したり、足を引っ張ったりする人のほうがはるかに多いものです。

正しいことを正しいままに貫くには覚悟が必要です。

むしろ正しい生き方をしているからこそ、困難に出合うのです。



困難は天が与えてくれた試練であり、心をさらに磨くためのチャンスといえます。

それによって私たちの魂はますます清められ、人生はますます豊かなものになっていくのです。

「第5章 美しき心根を育てる。」の【要約】

「第5章 美しき心根を育てる。」の【要約】

第5章で大切なポイントは次のことです。

どんな”心根”をもつか



稲森さんが経営の現場で働いていたとき、次のリーダーとしてふさわしいかどうか判断する基準としたのは、どんな”心根”をもっているかということでした。

頭脳明晰な人物でもなければ、知識が豊富な秀才でもない。

すばらしい人間性を備えていると判断した人でした。



組織はリーダーの「器」以上のものにはならないと稲森さんは言っています。

なぜなら、その生き方、考え方、また心に抱いている思いがそのまま、組織や集団のあり方を決めていくからです。

したがって、リーダーにもっとも大切な資質は何かと問われれば、それは”心”であると稲森さんは答えるそうです。

”心”は人格、人間性といいかえることもできます。

多弁な才覚や鋭敏な機知よりも、まるで岩のようにどっしりとして揺るがない、重厚な人格のほうを尊重する。

そうした重厚さこそが、リーダーにもっとも必要な資質だと稲森さんは考えています。



どんな立派なことをいっても、それを説く人間が立派でなければ、その内容は聞く人の心には入っていきません。

何をいうかよりも、だれがいうかのほうが大切で、立派だと思われていない者が立派なことを説いたところでまったく説得力がないのです。

まとめ:稲盛和夫さんが『心。』で伝えたいことは「心がすべてを決めている」

まとめ:稲盛和夫さんが『心。』で伝えたいことは「心がすべてを決めている」

稲森さんが本書で伝えたいこと。

「心がすべてを決めている」

自分の人生で起こってくるあらゆる出来事は、自らの心が引き寄せたものです。

5つの章のポイント

第1章のポイント:どんなときでも「感謝の心」をもつこと
第2章のポイント:利他の心をもつこと
第3章のポイント:「できる」と思うこと
第4章のポイント:人間として何が正しいか
第5章のポイント:どんな”心根”をもつか


人生は心のありようですべてが決まってきます。

どんな人であっても、与えられているいまこの瞬間という時間しかありません。

そのいまをどんな心で生きるかが人生を決めていきます。



本書では”心”で思うことが大切だということを学ぶことができます。

稲森さんが日本航空を再建した事例でも、”心”を教育したことで予想よりもはやく再建できたことはよく知られている話です。



人によっては、本書の内容を理解しにくいと感じるかもしれません。

ですが、いまの世の中は”心”について見直すときではないかと私は感じています。

”心”の持ち方の大切さに気づいた方には、読んでみる価値がある本です。
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稲盛さんの『生き方』の要約記事も書いています。

あわせて読んでみてください。

  • この記事を書いた人
chamublog

ちゃむ

ウェルスダイナミクス、本の要約、思考について書いてます | 情報発信の根底にあるのは人の成長 | 2021年5月ブログ開設 | 当ブログはアフィリエイトプログラムに取り組んでいます

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