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本の要約・書評

【要約・書評】「LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略」自己意識の変革がポイント

2022年5月5日

こんにちは、ちゃむです。

今回は次のような悩みを持つ人に向けての記事です。

悩んでいる人

「LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略」の要約が知りたい。そしてこれからの人生で大切なポイントを知りたい。

このような悩みを持つ人に、「LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略」の【要約・書評】と本書の大切なポイントをお伝えします。
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まずは著者が本書で伝えたいことです。

あなたが自分の人生をどのように計画するかが最大のテーマ。
あなたがどのような人間なのか、なにを大切に生きているのか、なにを人生の土台にしたいのかという意識が大きな意味を持つ。



これからは100年以上生きる時代、言うなれば100年ライフになります。

人生が長くなり、多くの変化を経験する時代には、人生全体を貫く要素はなにかということを意識的に問わなくてはなりません。

さまざまな変化を重ねつつも、自分の本質であり続ける要素とは、何なのか?

長寿を恩恵にすることができる可能性を高めたいと望む人たちに向けて書かれた本です。


それでは「LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略」について説明していきましょう。

【要約】「LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略」3つのポイント

本書のポイントを3つに絞って紹介します。

3つのポイント

ポイント1.無形資産の3つのカテゴリー
ポイント2.3つの新しいステージ
ポイント3.自己意識の変革


これからは人生100年ライフと言われる時代になります。

人生が長くなり、多くの変化を経験することになるでしょう。

そうすると、自分の人生全体を貫く本質をしっかりと理解しておくことが大切になってきます。

そうしないと、長寿化で苦しい人生を送ることもあり得ます。


3つのポイントを知っておくことで、長寿化の時代を生き抜く力を身につけることが可能になります。

では3つのポイントについて説明しましょう。

ポイント1.無形資産の3つのカテゴリー

無形資産の3つのカテゴリーを紹介します。

3つのカテゴリー

①生産性資産
②活力資産
③変身資産


これまでは、有形の資産が重要視されてきました。

有形の資産といえば、家や土地など目に見える物です。


ですが、これからは無形の資産を持つことが大切になってきます。

既に無形の資産の大切さに気づき、無形資産を築いている人たちがいます。

無形の資産はそれ自体として価値があることに加えて、有形の金銭的資産の形成を助けるという点で、長く生産的な人生を送るためにカギを握る要素です。


よい人生を生きたいのであれば、有形と無形の両方の資産を充実させて、両者のバランスを取り、相乗効果を生み出す必要があります。

3つのカテゴリーをひとつずつ説明しますね。

①生産性資産

仕事の生産性を高め、所得とキャリアの見通しを向上させるのに役立つ資産です。

・スキルと知識
・仲間
・評判

②活力資産

肉体的・精神的健康と心理的幸福感は、重要な無形の資産になります。

・健康
・バランスの取れた生活
・自己再生の友人関係

③変身資産

有形の資産と無形の資産のバランスを取るためにマルチステージの人生を生きる必要が出てくれば、私たちは新しいタイプの資産を築かなくてはいけません。

それを「変身資産」と呼びます。

人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意思と能力のことです。

・自分についての知識
・多様性に富んだネットワーク
・新しい経験に対して開かれた姿勢

ポイント2.3つの新しいステージ

長寿化がもたらす恩恵は、「時間」という贈り物です。

人生が長くなれば、目的意識をもって有意義な人生を形づくるチャンスが生まれるのです。

人生のあり方が大きく変わり、次の3つの新しいステージを選択する人が増えます。

3つの新しいステージ

①エクスプローラー
②インディペンデント・プロデューサー
③ポートフォリオ・ワーカー



20世紀には、人生を3つのステージにわける考え方が定着しました。

教育のステージ
仕事のステージ
引退のステージ


3つの新しいステージが出てきましたが、旧来の3つのステージに取って代わることはありません。

教育、仕事、引退のステージが用済みになり、人々の選択肢から消えるわけではないのです。

3つのステージをそれぞれ説明しましょう。

①エクスプローラー

エクスプローラーは周囲の世界を探査し、そこになにがあり、その世界がどのように動いているか、そして自分がなにをすることを好み、なにが得意かを発見していくステージです。

エクスプローラーは1ヶ所に腰を落ち着けるのではなく、身軽に、そして敏捷に動き続けます。

本やウェブサイトを読むだけでなく、実際に人々と顔を合わせ、理屈抜きの感情レベルの経験をすることが重要になります。

②インディペンデント・プロデューサー

インディペンデント・プロデューサーのステージは専門知識を身につけ、学習し、しかも生産活動に携わる時期です。

インディペンデント・プロデューサーのステージを生きたい人たちにとっては企業体を築き、金銭的資産を蓄えることより、組織に雇われずに独立した立場で生産的な活動に携わるためにまとまった時間を費やすことが大きな意味を持ちます。

インディペンデント・プロデューサーの主な関心事はものごとを生み出すこと、そしてそれを通じて、障害を克服できる行動指向の人物という評判を確立することです。

③ポートフォリオ・ワーカー

ポートフォリオ・ワーカーはさまざまな活動を同時並行で取り組みたい時期に、異なる種類の活動を同時におこなうステージです。

このステージは生産活動に携わる期間内であれば、いつでも実践できます。

さまざまな可能性を探索し、実験するためにこのような生き方を積極的に選択する人もいれば、やり甲斐のある仕事に就くことが難しいために、不本意ながらそれを選ぶ人もいます。



ポートフォリオ・ワーカーは3つの側面のバランスが取れたポートフォリオを築くようになります。

1つは支出をまかない、貯蓄を増やすこと。

もう1つは過去の経歴とつながりがあり、評判とスキルと知的刺激を維持できるパートタイムの役割を担うこと。

そして最後の1つは新しいことを学び、やり甲斐を感じられるような役割を新たに担うことです。

ポイント3.自己意識の変革

長い人生を1つの長い旅だと考えます。

人生の長い旅に出るとき、一人ひとりの選択と価値観が人生の出来事やステージや移行の順序を決めます。

それが自己意識、つまりアイデンティティを築いていくのです。

本書では自己意識の変革を次の3つの観点で述べています。

3つの観点

①アイデンティティ
②計画と実験
③習熟

ひとつずつ説明します。

①アイデンティティ

新しいロールモデル(生き方のお手本となる人物)がたくさん出現し、一斉行進型モデルが弱まる結果、人々が否応なく自分の人生をみずから選びとるようになるだろうと著者たちは予測しています。

そうした選択を通じて、人々は自分についての知識を深め、内省の能力をはぐくんでいく。

このような変化をもたらす要素は、100年ライフの到来により大幅に強まります。

②計画と実験

100年以上にわたって生産的に生きる人生を設計するうえでは、計画と実験が重要になります。

計画と実験は、人生に目的と個性を生み出し、アイデンティティを形づくる心理的連結性をもたらします。

自己像の選択肢が大きく広がる時代には、実験を通じて、なにが自分にとってうまくいくのか、自分がなにを楽しく感じ、なにに価値を見いだすのか、なにが自分という人間と共鳴するのかを知る必要があるのです。

③習熟

長い人生を生きるうえでは、なにかに打ち込むことが重要です。

ものごとに習熟するうえでカギを握るのは、自己効力感(自分ならできる、という認識)と、自己主体感(みずから取り組む、という認識)。

自己効力感を高めるためには世界でなにが起きていて、変化に対処するためになにができるかについて、誰もが理解を深める必要があるのです。

自己主体感に関して難しいのは、寿命が長くなれば、考慮しなくてはならない未来の自己像が何通りも出現することです。



100年ライフでは、お金を使うことより貯めることが重要になるし、余暇時間をレクリエーション(娯楽)から自己のリ・クリエーション(再創造)に振り向ける必要も高まります。

ここで問われるのは、未来に得られるかもしれない恩恵のためにいま厳しい決断ができるかどうかなのです。

「LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略」の【書評】

長い人生について考えたときに、真っ先に思い浮かぶことは「お金の問題」ではないでしょうか?

本書は「お金」そのものよりも「お金」に換算できない無形の資産に焦点を当てています。


私たちはこれまでの定年と言われる年齢よりもさらに長く働く時代になってきています。

ですが、これからはただ企業に勤めて働けばいいという訳にはいかなくなる。

そこで重要になってくるのが、「無形の資産を築くこと」だと本書は伝えていると私は感じました。


無形の資産を築き、金銭面とバランスをとることが大事になってきます。

では、無形の資産を築くには何が大切か?

それは「自己意識の変革」です。


本書の後半に次のように書いてあります。

本書を締めくくるにあたって指摘したいのは、長寿化により私たちの自己意識が根本から揺さぶられるということだ。

引用元:『LIFE SHIFT』

100年ライフを生きていくために、今の私たちは自己意識を変えていくことが大切なのです。

まとめ:自己意識の変革がポイント

本書が伝えたいことを一言で言うと

「自己意識の変革」

です。


平均寿命の上昇はゆっくりと進んでいます。

それよりも私たち一人ひとりの自己意識を変えることは早くできます。

自己意識を変えて、100年ライフに対応できるように適切な準備をすすめることが大切だと本書は伝えています。


「LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略」はマンガ版もあります。

マンガのほうが読みやすいという方はこちらをどうぞ。
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今回の記事は以上で終わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  • この記事を書いた人
chamublog

ちゃむ

ウェルスダイナミクス、本の要約、思考について書いてます | 情報発信の根底にあるのは人の成長 | 2021年5月ブログ開設 | 当ブログはアフィリエイトプログラムに取り組んでいます

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