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本の要約・書評

【要約】「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」ひとりひとりの行動がカギ

2022年5月9日

こんにちは、ちゃむです。

今回は次のような悩みを持つ人に向けての記事です。

悩んでいる人

「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」の内容が知りたい。「LIFE SHIFT(ライフシフト)」と「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」の違いも知りたい。

このような悩みを持つ人に、「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」の【要約】と「LIFE SHIFT(ライフシフト)」と「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」の違いをお伝えします。
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さっそくですが、著者が本書で伝えたいメッセージを書きます。

誰もが社会的開拓者として、新しい社会のあり方を切り開く覚悟をもつ必要がある



本書『LIFT SHIFT2(ライフシフト2)』は前著『LIFE SHIFT(ライフシフト)』の刊行後、著者2人が多くの人と交わした会話から生まれました。

会話で人々が聞きたがるのはいつも決まって、長寿化だけに関わる問題ではなく、テクノロジーの進化と長寿化の進展の組み合わせによって生まれる問題だったそうです。

テクノロジーの進化に関しても根強い不安と懸念をいだいている人が多いことを知った2人の著者は、本書でテクノロジーの進化と長寿化の進化について述べています。


前著『LIFE SHIFT(ライフシフト)』についての記事はこちら

それでは「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」について説明していきましょう。

「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」著者が伝えたいメッセージ

先ほど著者が本書で伝えたいメッセージとして次の言葉を書きました。

誰もが社会的開拓者として、新しい社会のあり方を切り開く覚悟をもつ必要がある

これは本書の核となっているメッセージです。


このメッセージをさらに分かりやすい言葉にします。

すべてはひとりひとりの行動にかかっている

長寿化の時代に対応していくためには、次の5つの行動を取ることが重要になってきます。

5つの行動

①先手を打つ
②将来を見据える
③「ありうる自己像」を意識する
④可変性と再帰性を意識する
⑤移行を受け入れる

5つの行動をそれぞれ説明します。

①先手を打つ

私たちはいま、大きな変化の時代に生きています。

変化に対処する責任は、ますます個人の肩に重くのしかかるようになっているのです。

私たちはいますぐ行動する必要があります。

②将来を見据える

未来を重んじた選択をおこない、投資の複利効果のように先々に大きな恩恵をもたらす行動を慎重に選ぶことがいっそう重要になります。

③「ありうる自己像」を意識する

人生が長くなり、多くの移行を経験するようになれば、私たちの「ありうる自己像」の選択肢は大きく広がります。

その恩恵を受けるためには、選択肢をじっくり検討し、選択肢を早く閉ざし過ぎないことが重要になります。

④可変性と再帰性を意識する

私たちがどのように年齢を重ね、どのように人生を構成し、どのように時間を割り振るかは、画一的に決まったものではなくなります。

人生の可変性が高まることで、私たちがいま取る行動は再帰性を帯びるようになる。

つまり、現在の自分の行動が将来の自分に返ってくるのです。

私たちがどのように老い、どのような将来の選択肢を手にするかは、いま私たちがどのように行動するかによって決まります。

⑤移行を受け入れる

自発的な移行にせよ、不本意な移行にせよ、人生を大きく変えることはときとして難しい。

今後、そうした移行の機会がますます多くなり、移行の経験がマルチステージの人生の節目になるでしょう。

「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」の【要約】

「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」の【要約】です。

本書は3部構成になっています。

第1部 人間の課題
第2部 私たちの開花
第3部 人間の社会

それぞれの部ごとに【要約】をお伝えしましょう。

第1部「人間の課題」の【要約】

テクノロジーの進化と長寿化の進展が生き方と働き方を根本から変えつつあるなかで、年長世代が約束されたとおりの人生を送れるようにすると同時に、若い世代が進歩を経験し、チャンスを手にできるようにするために、社会的発明が欠かせません。

それを通じて、若者と高齢者が長寿化の重荷とチャンスの両方を公平に分かち合うようにすることが大事になってきます。

テクノロジーの進化と長寿化の進展は、私たちの生活を改善できる可能性をもっていますが、それを実現するためには、ひとりひとりがどのように人生を組み立てるか。

そして教育機関、企業、政府が人々の生きる環境をどのように形づくるかを根底から変える必要があります。


突きつけられている課題は非常に手ごわいものです。

人類が繁栄しようと思うなら、持ち前の並外れた発明の能力を生かして、新しい人生のあり方を切り開き、社会規範と慣習と制度を根本からつくり変えることが不可欠になります。

第2部 「私たちの開花」の【要約】

人間だけがもっているスキルの最たるものは、将来起こりうるさまざまな結果を予想し、複雑で難しい問題の解決策を見つける力です。

機械の性能が高度になり、人々の健康寿命が延びる時代には、人間特有のスキルを生かし、人間の潜在能力をいっそう開花させることがきわめて重要になります。

人間の潜在能力を開花させることが重要になりますが、開花の達成度は何を基準に判断すればいいのかがはっきりしていません。


本書では、開花の達成度を測るために3つの要素に焦点を当てています。

3つの要素

①物語
②探索
③関係

それぞれについて説明します。

①物語

自分のストーリーを紡ぎ、そのストーリーの道筋を歩むこと。

それは人生に意味を与え、人生でさまざまな選択をおこなう際の手引きになるような物語でなくてはなりません。

②探索

学習と自分の内側の変身を重ねることにより、人生で避けて通れない移行のプロセスを成功させること。

③関係

深い絆をはぐくみ、有意義な人間関係を構築して維持すること。

第3部「人間の社会」の【要約】

第3部では企業、教育、政府の課題について述べられています。

それぞれの課題の要点をお伝えします。

①企業の課題

長寿化の時代を生きる人々は自分なりのやり方で、さまざまな活動を人生のさまざまな段階に割り振ることになります。

そうした活動をおこなう順序はひとつに決まっていません。

このような生き方を可能にするためには、企業が年齢と段階の結びつきを断ち切る必要があるのです。


具体的には、次の2つの行動をとるべきだと著者は書いています。


(1)入社年齢を多様化すること

時代の変化に対応するために、企業は下の職階から上の職階へ昇進する垂直的昇進から水平的異動へと発想を転換する。

垂直的昇進とは、企業にはいってから年齢を重ねるごとに昇進する制度のことです。

水平的異動とは、社員がスキルを生かせる場をいくつも用意したり、同格の役職に移って活躍する機会をつくったりすることです。


(2)引退と生産性に関する考え方を変えること

引退の道筋を選択制にする。

フルタイムで働き続けたい人も、柔軟に少しずつ仕事を減らしていきたい人も、自分が好きな道を選べるようにすることです。

生産性を妨げている要素は年齢に限らずいくつもあります。

年齢という視点で見た場合、対処法として次の4つを挙げています。

・高齢の働き手にずっと同じ形で働き続けるよう促す
・高齢の人たちが働きやすいように仕事を設計し直す
・肉体の衰えが生産性に及ぼす影響を和らげる工夫をすること
・高齢の働き手のために新しい役割をつくる

②教育機関の課題

人々は長い職業人生を送らなくてはなりません。

このような時代には、学び方と発見の仕方を身につけることの重要性が大きくなります。


大人の教育の方法論には、いくつかの要素があります。

例えば

・学習計画の設計と成果の評価に学習者自身が関わること
・学習者が実践を通じて学べること
・課題解決を重んじることで実生活と関連づけること
・学習者の仕事や私生活に直接役立つ内容であること

です。


既存の教育機関が成人教育への需要に対応するには、教育の内容と提供方法の両方を改めなくてはなりません。

難しいのは、いわゆるソフトスキル、すなわち人間的スキルを正しく評価することです。

③政府の課題

長寿化による好ましい結果を促進するために政府が取り組むべき課題は、主に3つあります。

課題と対応策を書きます。


(1)課題:人々が将来必要となるスキルを身につける道筋を提供すること

対応策はさまざまな職種やスキルに対する現在と未来の需要を人々に示す。

(2)課題:人々が健康に年を重ねるのを支援すること

対応策は政府はコーホート平均寿命をもっと重視する。

「コーホート平均寿命」とは、時代を経るにつれて死亡率が低下することを前提に算出する平均寿命のことです。

コーホート平均寿命を重視することで人々は未来をしっかり見通すことができ、自分たちの未来に十分な投資をおこなうようになると著者は書いています。

(3)課題:長寿経済を築くこと

対応策は政府が税制と福祉制度をうまく設計して、働ける人たちが長く仕事を続けるよう促す一方で、健康のすぐれない人たちが合理的な金額の収入を保証されて引退生活を送れる仕組みをつくる。



それぞれ対応策を示していますが、簡単に対応できるものではないことを私たちは理解しておく必要があります。

「LIFE SHIFT(ライフシフト)」と「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」の【違い】

この章では、「LIFE SHIFT(ライフシフト)」と「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」の違いについて簡単にお伝えします。

私が2冊の本を読んで感じた違いは次の点です。

「LIFE SHIFT(ライフシフト)」は個人の自己意識の変革に重点をおいている。
「LIFE SHIFT2(ライフシフト2)」は企業、教育、政府の課題に重点をおいている。


当記事のはじめにも書きましたが、本書「LIFT SHIFT2(ライフシフト2)」は前著「LIFE SHIFT(ライフシフト)」の刊行後、著者2人が多くの人と交わした会話から生まれました。

テクノロジーの進化に関しても根強い不安と懸念をいだいている人が多いことから、テクノロジーの進化と長寿化の進化がもたらす企業、教育、政府の課題を「LIFT SHIFT2(ライフシフト2)」では詳しく書いています。

まとめ:ひとりひとりの行動がカギ

本書で著者が伝えたいメッセージ

すべてはひとりひとりの行動にかかっている


長寿化の時代に対応していくためには、次の5つの行動を取ることが重要になってきます。

5つの行動

①先手を打つ
②将来を見据える
③「ありうる自己像」を意識する
④可変性と再帰性を意識する
⑤移行を受け入れる

本書では企業、教育、政府の課題について書かれており、中には対応策も提示されています。

ですが、企業、教育、政府の課題は簡単に対応できるものではありません。


そうなると、私たちひとりひとりの意識の変革と行動が大事になるのです。

個人であれば、意識の変革と行動はすぐに起こすことができます。


長寿化の時代をあなたはどう生きたいですか?

あなたが長寿化時代をどう生きたいのかを考え、考えた生き方を実現するために行動することが大切です。

長寿化の時代は既にはじまっています。
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今回の記事は以上で終わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  • この記事を書いた人
chamublog

ちゃむ

ウェルスダイナミクス、本の要約、思考について書いてます | 情報発信の根底にあるのは人の成長 | 2021年5月ブログ開設 | 当ブログはアフィリエイトプログラムに取り組んでいます

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