『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』という本が気になっている。本の要約を知りたい。
こんにちは、ちゃむです。
今回の記事では『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』の要約を紹介します。
当記事は次のような人に向けての記事です。
・『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』の要約を知りたい人
・成功する「与える人」とはどんな人なのかを知りたい人
当記事を読めば、『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』の要約と成功する「与える人」とはどんな人なのかを知ることができます。
まずは今回の記事で取り上げている『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』について簡単に説明します。
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『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』はペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授が執筆しました。
2014年1月に発行されてから、24ヵ国語以上で翻訳され、世界中の人びとの「働く意義」を変えたといわれる大ベストセラーになっています。
本書が書かれた目的は
「ギバー(与える人)の成功がいかに過少評価されているかを知ってもらうこと」
です。
本書を読めば成功するギバーになる方法やコツを知ることができます。
では、本について書いていきます。
目次
『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』の要約
さっそくですが、本書のポイントを書いていきます。
ポイントは3つです。
3つのポイント
ポイント1.GIVE & TAKEの思考と行動で人は3つのタイプに分かれる
ポイント2.成功するギバーと成功しないギバーがいる
ポイント3.成功するギバーの特徴
それぞれのポイントについて簡単に説明していきましょう。
ポイント1:GIVE & TAKEの思考と行動で人は3つのタイプに分かれる
GIVE & TAKEの思考と行動で人は3つのタイプに分かれます。
3つのタイプ
・ギバー(与える人):人に惜しみなく与える人
・テイカー(受け取る人):真っ先に自分の利益を優先させる人
・マッチャー(バランスをとる人):損得のバランスを考える人
ポイント2:成功するギバーと成功しないギバーがいる
ギバー、テイカー、マッチャーのうち、もっとも成功するのはギバーです。
ですが、ギバーでも成功するギバーと成功しないギバーがいます。
その違いは
ギバーの違い
成功するギバーは他者思考
成功しないギバーは自己犠牲的
です。
ポイント3:成功するギバーの特徴
成功するギバーの特徴を5つあげます。
5つの特徴
1.頼り合うことが弱さだとは考えない
2.グループ全員が得をするように、利益の総額を大きくする
3.すべての人のなかに可能性を見出そうとする
4.ほかの人びとにとって一番大切なことを優先させる
5.周囲の状況を注意深く観察して潜在的なテイカーを割り出す
次の項目から3つのポイントの内容をさらに説明していきます。
3つのタイプ | ギバー、テイカー、マッチャーの特徴
この項目では、ギバー、テイカー、マッチャーについて説明します。
ギバー(与える人)
ギバーは人に惜しみなく与える人です。
ギバーはギブ・アンド・テイクの関係を相手の利益になるようにもっていき、受けとる以上に与えようとします。
自分が払う犠牲はあまり気にせず、見返りをいっさい期待することなく相手を助けるのです。
テイカー(受けとる人)
テイカーは真っ先に自分の利益を優先させる人です。
テイカーを奪う人ともいいます。
テイカーは常に、与えるより多くを受けとろうとします。
ギブ・アンド・テイクの関係を自分の有利になるようにもっていき、相手の必要性よりも自分の利益を優先するのです。
テイカーは自分を中心に考え、自分の利益を得るという目的を達成する手段として有効だと考えれば、積極的にギブすることもあります。
マッチャー(バランスをとる人)
マッチャーは損得のバランスを考える人です。
与えることと受けとることのバランスをとろうとします。
マッチャーは常に❝公平❞という観点にもとづいて行動するのです。
マッチャーは人を助けるとき、見返りを求めることで自己防衛します。
相手の出方に合わせて、助けたりしっぺ返しをしたりしながら、ギブとテイクを五分五分に保つようにするのです。
関係性によってタイプを使い分ける
3つのタイプの線引きは厳密なものではありません。
人は自分の役割や相手との関係によって、この3タイプを使い分けます。
仕事では、たいていの人が3タイプのうちどれか1つになって、人とかかわっています。
成功するギバーと成功しないギバーの違い
ギバー、テイカー、マッチャーのうち、もっとも成功するのはギバーです。
ですが、ギバーでも成功するギバーと成功しないギバーがいます。
その違いは
ギバーの違い
成功するギバーは他者思考
成功しないギバーは自己犠牲的
です。
他者志向のギバー
他者志向のギバーは、受けとるよりも多くのことを与えても、けっして自分の利益を見失いません。
それを指針に、「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めています。
例をあげると、仕事において午前中は自分の仕事に集中する。
午後は同僚の仕事を手伝ったり、相談に応じるというようにルールを決める。
例のように、他者志向のギバーは一日に一つずつ与えるよりも、一日にまとめて与えることをするのです。
さらに他者志向のギバーは、自分が困ったときにサポートを受けることができる関係のネットワークを築いて、助けが必要なときに頼ることができます。
自己犠牲的ギバー
自己犠牲的ギバーは、自分の利益よりも他人に優先的に与えようとします。
自己犠牲のギバーは、相手に求められるまま、そのつどバラバラと与える傾向があります。
例をあげると、仕事で同僚から手伝いを頼まれたり、相談があればすぐに応じる。
そうなると、自分の仕事がはかどらず、その日のうちに完了することができなくなる。
このやり方は気が散りやすいうえ、疲労感も大きく、ギバーから必要な注意力と気力を奪ってしまうのです。
また、自己犠牲的ギバーは、支援を受けることに居心地の悪さを感じています。
そのため、他者志向のギバーより助けを受けることがはるかに少なく、精神的にも肉体的にもダメージを受けてしまう。
以上のことから、自己犠牲的ギバーは成功できないのです。
成功するギバーの特徴
本書では成功しているギバーの人たちのエピソードも書かれています。
そのエピソードから成功するギバーの特徴があげられています。
書かれている特徴のなかから、ここでは5つに絞り紹介しましょう。
5つの特徴
1.頼り合うことが弱さだとは考えない
2.グループ全員が得をするように、利益の総額を大きくする
3.すべての人のなかに可能性を見出そうとする
4.ほかの人びとにとって一番大切なことを優先させる
5.周囲の状況を注意深く観察して潜在的なテイカーを割り出す
それぞれの特徴について説明します。
1.頼り合うことが弱さだとは考えない
テイカーは、自分がほかの人より優れていて、別格の存在だと考える傾向があります。
自分が一番仕事ができると思い、自分が困っていても助けを求めようとしないという状態です。
いっぽう、成功するギバーは他人に頼ることを弱さだとは考えていません。
自分が困っていることや分からないことがあれば、誰かに助けを求めることができるのです。
2.グループ全員が得をするように、利益の総額を大きくする
テイカーは自分の得を中心にものごとを考えます。
仕事でチーム全体で出すことができた成果を自分ひとりの手柄だと考える状態です。
成功するギバーは、グループ全体が得をするようにものごとを考えます。
チームで仕事をしたときに、チームのメンバーひとりひとりが成果を出せるように考え、困っているときは助けたりする。
そうすることにより、結果的に仕事で得る利益の総額が大きくなるのです。
3.すべての人のなかに可能性を見出そうとする
テイカーはほかの人を常に疑っているので、自分に害を与えないか、絶えず警戒しています。
他人の能力ややる気に気づいても、テイカーはむしろその人物を脅威とみなし、支援しようとも可能性を伸ばしてやろうとも思わないのです。
自分よりも能力がある相手をつぶそうとする場合もあります。
マッチャーはギブ・アンド・テイクの関係を尊重しているので、同僚や部下が高い潜在能力を示せば、それにふさわしい対応をします。
ただし、マッチャーは相手が高い能力を示すまで待つのです。
相手の能力が高いと分かれば、マッチャーは相手が困っているときに助けるようになります。
ギバーはすべての人のなかに可能性を見出そうとします。
人をみな「大きな可能性を秘めた人」として見る時点で、ギバーはリーダーやマネージャーやメンターの役割を果たしています。
相手が困っていれば助けようとするのです。
4.ほかの人びとにとって一番大切なことを優先させる
テイカーは他人から批判や間違いを指摘されたとしても、聞き入れようとはしません。
そのため、エゴや些細な事柄に振り回されることが多くなり、周囲の人びとに悪い影響を与えてしまうのです。
ギバーは他人から批判や間違いを指摘されたら、素直に受け止め、誤りをなおそうとします。
なので、エゴや些細な事柄に振り回されることは少なくなるのです。
ギバーは自分の決断が同僚や会社に与える影響のほうを重要視します。
長い目で見て、同僚や会社にとってよい選択だと思えば、自分のプライドや評判が打撃を受けてもかまわないと考えるのです。
ギバーがほかの人びとにとって一番大切なことを優先させるのは、上で書いた思考によるものです。
5.周囲の状況を注意深く観察して潜在的なテイカーを割り出す
テイカーは自分が得を得るためなら、相手を利用しようとします。
とくにギバーは人を信用しやすいため、テイカーに利用される可能性が高いのです。
ギバーは他人のさまざまな振る舞いを見る機会が多いため、直感的に相手の真意を見極め、他人を正確に判断できるようになります。
なので、潜在的なテイカーを割り出すことができるようになるのです。
著者:アダム・グラントについて
著者のアダム・グラントの紹介です。
ペンシルベニア大学ウォートン校教授。組織心理学者。1981年生まれ。同大学史上最年少の終身教授。『フォーチュン』誌の「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」、『ビジネスウィーク』誌の「Favorite Professors」に選ばれるなど、受賞歴多数。「グーグル」「IBM」「ゴールドマンサックス」などの一流企業や組織で、コンサルティングおよび講演活動も精力的に行なう。
引用元:『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』
2017年にTEDに登壇し、ギバー、テイカー、マッチャーについてプレゼンテーションをおこないました。
(TEDとは、アメリカで学術、エンターテイメント、デザインなど様々な分野の著名人や一般の方がプレゼンテーションをおこない、それをインターネット上で無料で動画配信しているものです。)
TED 「Are you a giver or taker?」
まとめ:他者志向のギバーが成功する
もっとも成功するのは、他者志向のギバーです。
他者志向のギバーは、自分の利益を見失うことなく、受けとるよりも多くのことを与えることができる人です。
成功するギバーの特徴を5つに絞り紹介しました。
5つの特徴
1.頼り合うことが弱さだとは考えない
2.グループ全員が得をするように、利益の総額を大きくする
3.すべての人のなかに可能性を見出そうとする
4.ほかの人びとにとって一番大切なことを優先させる
5.周囲の状況を注意深く観察して潜在的なテイカーを割り出す
本書には成功するギバーについてもっと書かれています。
当記事では本書の内容の一部を紹介しました。
与えることが大切ということを聞いた人は多いと思います。
ですが、与えることでなぜうまくいくのかということまで理解している人はどれくらいいるでしょうか?
本書を読めば、成功するギバーになる方法やコツを知ることができます。
本書を読んで、成功するギバー、つまり他者志向のギバーの思考と行動ができるようになれば、あなたの人生がより良いものになるでしょう。
今回の記事は以上で終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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