こんにちは、ちゃむです。
今回は次のような悩みを持つ人に向けての記事です。
自分の利益だけを考えるエゴを持っている自分に嫌気が差すことがある。エゴを手放す方法があれば教えてほしい。
当記事でモンク思考から学ぶエゴを手放す方法を紹介します。
モンク思考から学ぶエゴを手放す方法は
謙虚になること
です。
謙虚になることで、エゴではなく自信を手に入れることができます。
モンクとは僧侶のことです。
モンク思考はものごとの根っこの部分を見据えて、人生の意味と方向性を教えてくれる思考です。
モンク思考がめざすのは、エゴ、嫉妬、欲望、不安、怒り、不満、悩みから自由になること。
不必要なものを手放すことを実践している僧侶から、私たちが学ぶことは多いです。
それでは、モンク思考から学ぶエゴを手放す方法を紹介していきます。
目次
真のエゴと偽りのエゴ
エゴには2つの意味があります。
1つは心理学で使われる用語で、自我、自尊心を意味する。
2つ目は利己主義という意味の「エゴイズム」を短縮した言葉としての「エゴ」。利己主義(エゴイズム)は、他人の迷惑を考えず自分の利益のためだけに行動するやり方、考え方のことです。
私たちが「エゴ」という言葉を普段使う場合は、2つ目の意味で使うことがほとんどでしょう。
ヒンドゥー教の教典になっている『バガヴァッド・ギーター』は 真のエゴと偽りのエゴ というように区別しています。
(『バガヴァッド・ギーター』を詳しく知りたい方は、Wikipedia「バガヴァッド・ギーター」をご覧ください)
・真のエゴは、私たちに現実を気づかせる意識
・偽りのエゴは、自分は一番重要で何でも知っているという思いからつくり出される自己意識
真のエゴを分かりやすく説明しましょう。
周囲に誰もいなくて、自分一人という状況のときに現れる自分のことです。
おそらく多くの方が世間に対する表向きの自分と本当の自分はこうだという意識があると思います。
本当の自分はこうだという意識が、私たちの本質です。
「誰にも見られていないときの自分がほんとうの自分」
という格言もあります。
次に偽りのエゴについて説明します。
偽りのエゴは自信のない人間が、いかに自分が特別な存在であるかを見せようとする意識です。
実際よりも知識が豊富で、優秀で、自信にあふれた人間であるかのように自分を偽ります。
大きく膨らませた自分をさも実物であるかのように提示し、偽りの自己を守ることに躍起になってしまいます。
エゴの3つの害
偽りのエゴには3つの害があります。
エゴの3つの害
①嘘つきになる
②人を非難する
③成長を妨げる
3つの害をそれぞれ説明していきます。
①嘘つきになる
エゴの働きが強いと実物以上に自分を盛るだけでは飽き足らず、噓をつくようになります。
エゴは認知され、賞賛されることを好みます。
エゴは自分をよりよくしたいわけではなく、よりよく見せたいだけなのです。
自分ではない人間のふりをしながら人生をごまかしていると、結局はありのままの自分よりも印象を悪くしてしまいます。
②人を非難する
エゴは他人を見下そうとします。
他人を非難して、優越感に浸ろうとするのです。
誰かを非難するのは、たいていは相手に自分の短所を指摘されないように注意をそらすためか、自分で自分の短所を見ないようにするためです。
心理学では、自分にとって受け入れがたい感情を他者の感情であるかのように扱う傾向を「投影」と呼びます。
他人を非難するということは、自分の弱さを相手に投影していると言えます。
③成長を妨げる
自分は何でも知っている、正しい、自分のほうが上だ。
自分を良くみせようとすると他人の話を聞かず、新たな視点を得られるチャンスを見逃すことになります。
そして、いったんこうと考えたら、変えようとしなくなるのです。
他人の話を聞かず、自分の心を閉ざしているとしたら、それはみずから学び、成長し、変化する機会を否定しているようなものです。
エゴを手放す方法は謙虚になること
モンク思考でエゴを手放す方法は何か?
それは
謙虚になること
です。
エゴには二つの側面があります。
おまえは何をやってもすばらしいとおだて上げるかと思えば、次の瞬間には、おまえは最低だとこき下ろす。
一方、謙虚さは「自分には得意なことと不得意なことがある。正しい意図をもっているとはいえ、不完全な人間なんだ」と分かっている。
エゴは全か無かをめざしますが、謙虚さは自分の弱点や短所を理解して、改善しようとするのです。
謙虚さを鍛える方法
謙虚さを鍛える方法は次のことを意識することです。
「人が覚えておくべきことは2つ、忘れるべきことは2つ」
覚えておくべきことと忘れるべきことをそれぞれ説明しますね。
覚えておくべき2つのこと
覚えておくべきことの2つは次のことです。
・自分が他者にした悪行
・他者が自分にした善行
自分が他者にした悪いことに注意を向ければ、自分のエゴに自分の不完全さや後悔を覚えさせることができます。
他者が自分にしてくれたよいことを覚えていれば、自分がいかに他者を必要としているか、いかに恵まれているかを痛感し、謙虚な気持ちになれるのです。
忘れるべき2つのこと
忘れるべきことの2つは次のことです。
・自分が他者にした善行
・他者が自分にした悪行
自分の善行を自画自賛していると、エゴは肥大化します。
だから、自分が他者にした善行に固執しないようにする必要があるのです。
他者にひどい扱いをされたことに固執しないこと。
ですが、有害な相手と仲良くする必要はありません。
怒りや恨みをいつまでも持ち続けていたら、自分だけの狭い考えにとらわれて広い視野が得られなくなるのです。
自分の過ちは記憶にとどめ、自分の功績は忘れる。
すると、エゴの肥大化が抑えられて感謝の念が育つ。
これが謙虚さを手に入れるためのシンプルで効果的な方法なのです。
エゴの観察者になる
エゴを手放す方法は謙虚になることとお伝えしました。
ですが、エゴはけっして消えてなくなりはしません。
私たちはエゴを観察し、支配されないようにすることも大事なのです。
エゴに支配されないためには、心の反応と距離を置いて観察者になることです。
とくに心が感情的な反応をしていると感じたときは、感情的に反応している背景を考えるようにしてみましょう。
自分の心がなぜそのような反応をしたのか?
相手はなぜそのような言動もしくは行動をしたのか?
つねに自分を観察者の視点から見ることが有効です。
エゴと自尊心を見極める
自分に自信を持つことは大切です。
そのために、エゴと自尊心の違いを理解しておくことが必要です。
エゴと自尊心の対比表を書き出してみます。
エゴ | 自尊心 |
・他者の意見を気にする ・他者と比べる ・自分の正しさや力量を証明しようとする ・何でも知っていると思い込む ・強いふりをする ・人に尊敬を求める | ・他者の意見にフィルターをかける ・自分自身と比べる ・自分らしくあろうとする ・誰からでも学ぼうとする ・傷つきやすさもありのままに受け入れる ・自分自身も他者も尊敬する |
対比表は自信を育てるための指針になります。
エゴと自尊心をしっかりと見極めて、自信を育てましょう。
まとめ:エゴを手放すためには謙虚になる
モンク思考から学ぶエゴを手放す方法
謙虚になること
謙虚さを鍛える方法は次のことを意識する。
「人が覚えておくべきことは2つ、忘れるべきことは2つ」
覚えておくべき2つのこと。
・自分が他者にした悪行
・他者が自分にした善行
忘れるべき2つのこと。
・自分が他者にした善行
・他者が自分にした悪行
私も過去の言動や行動を振り返ってみたとき、エゴだったなと思うことがあります。
振り返ったときに、誰かに助けてもらったり、誰かのおかげで今の自分があると気づくことができました。
そうすると、謙虚な気持ちが湧いてきます。
謙虚になれば、エゴを手放すことができる。
私の実体験からも確かなことだと言えます。
今回の記事は、『モンク思考 自分に集中する技術』を参考にしました。
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