こんにちは、ちゃむです。
今回は次のような悩みを持つ人に向けての記事です。
ブログで記事を書くことに慣れてきた。だけど、読者の心に響くような文章がまだ書けていないと感じている。文章力を高めるために、参考となる本を紹介してほしい。
このような悩みを解決するために当記事で『三行で撃つ』を紹介します。
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あなたは文章力を高めたいと思っていますか?
文章は書けば書くほど、上達すると言われています。
確かに文章を多く書いていくと書き方がよくなってきます。
しかし、読者の心に響くような文章を書くことができているか?と考えたときに、不安に感じる人もいるでしょう。
当記事で紹介する『三行で撃つ』は文章との向き合い方を教えてくれています。
本書で伝えたいことは
「書くことは生きること」
ということです。
本書を紹介するにあたってまずは、著者の近藤 康太郎(こんどう こうたろう)氏のプロフィールを紹介します。
朝日新聞編集委員・日田支局長
作家/評論家/百姓/猟師/私塾塾長1963年、東京・渋谷生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、1987年、朝日新聞社入社。川崎支局、学芸部、AERA編集部、ニューヨーク支局を経て、2017年から現職。新聞紙面では、コラム「多事奏論」、地方での米作りや狩猟体験を通じて資本主義や現代社会までを考察する連載「アロハで田植えしてみました」「アロハで猟師してみました」を担当する。大分県日田市在住。社内外の記者、ライター、映像関係者に文章を教える私塾が評判を呼んでいる。
引用元:『三行で撃つ』
本書は7つの章で構成されています。
本書の構成
第1章 文章の基本
第2章 禁じ手を知る
第3章 ライターの心得
第4章 書くための四つの道具
第5章 読ませるための3感
第6章 自己管理の技術
第7章 生まれたからには生きてみる
それでは『三行で撃つ』を紹介していきましょう。
目次
【要約】読者はあなたに興味がない
読者にとって、あなたの書こうとするテーマは、どうでもいい。
引用元:『三行で撃つ』
冷厳な現実だ。しかしこの現実を認めるところからしか、始まらない。
読者は書き手のあなたに興味はありません。
最初の一文、長くても三行くらいで心を撃たないと、読者は逃げていきます。
わたしたち書き手は落ち着きがなく、ものなんか考えたくもない。
そういう人に向かって文章を書いているのです。
だから、書き出しは三行以内で心を撃つ文章にしなければなりません。
【要約】いい文章とは再読できる文章
いい文章とはなにか。分かりやすい文章などではない。すきまのある文章、飽和され得ない、読者の運動の「痕跡(trace)」が残る文章。
引用元:『三行で撃つ』
誤読の種を孕む文章のことだ。
いい文章とは再読できる文章です。
完璧な文章は存在しません。
読者が文章を読んで、良い意味でこれはどういうことだろう?と考えたり、イメージを膨らませたりする。
読者にもう一度、読んでみようと思わせる文章がいい文章です。
【要約】目指すのはすべる文章
読者が読んでいてストレスを感じる文章は、最後まで読んでもらえません。
読者に読んでいることさえ意識させないような文章を本書では「すべる文章」と表現しています。
すべる文章を書くためにはどうすれば良いか?
それは摩擦係数を減らすことだと著者は書いています。
摩擦係数とは、文章を読んでいる途中でつまずいたりして、読むことに非常な努力を感じさせることです。
本書では摩擦係数を減らすテクニックが書かれています。
当記事では本書に書かれているテクニックを3つだけ紹介します。
摩擦係数を減らすテクニック
①固有名詞と数詞を減らす
②「など」「いろんな」「さまざま」をなくす
③常套句をなくす
上記のほかにもテクニックが詳しく書かれていますので、本書を読んでいただきたいです。
テクニックに関することをまとめると、自分だけの言葉で文章を書くことだと言えます。
【要約】書くことは生きること
文は人なり、という。有名なこの言葉を、犬は文章を書かないという意味で了解している人が多い。そうではない。文章とは、人そのものなのだ。その人の、性格も、感情も、知能も、来歴も性癖も趣味も、おっちょこちょいもしみったれもあんにゃもんにゃも、一切合切が出るものなのだ。いや、出てしまわなければならないものなのだ。
引用元:『三行で撃つ』
文章を書くとは、表現者になることだと近藤さんは言っています。
表現者とはおもしろいことを発見する人。
おもしろきことなき世におもしろさを発見するのが表現者です。
おもしろさを発見するために必要なことは何か?
それは、感性の鋭さです。
感性を磨くにはよく生きること。
道を歩いていて、昨日まで道端に咲いていなかった花が今日は咲いていた。
いつも通る時間帯とは違う時間帯に同じ道を通ってみると、違った景色に見えた。
つまり、日常のささやかな変化に気づくことができるようになることです。
感性を磨くことで得た気づきが自分だけの言葉になるのです。
【書評】学んだことは抜き書き帳を作る
『三行で撃つ』の書評です。
最初に私が本書から学んだことをお伝えします。
本書から学んだことは、本からの抜き書き帳を作ることです。
著者の近藤さんは本を読んで、いいまわし、語彙、文体、腑に落ちた論理など良いと感じた箇所に線を引きまくります。
線を引いたなかで、 ここはとくに重要だと思った箇所は、ページを折っていきます。
そして読んだ本を1ヶ月ほど放置して頭を冷やす。
1ヶ月後にページを折った場所を開いて線を引いた箇所を再読する。
再読して変わらず感動した箇所を手帳に抜き書きをします。
手書きをすることで脳内ネットワークができあがり、文章同士がくっついたり、つながったりするのです。
私も最近になって、気になった文章や言葉を手書きで書き出しておくことが、自分の語彙力を増やすために良いことなのではないかと感じ始めていたので、納得しました。
次に本書を読んで全般に感じたことをお伝えします。
本書は文章を書くことにある程度慣れた人が読んだほうが良いでしょう。
本書を読んでいて、文章のレベルの高さを感じました。
内容も文章をある程度書いた経験がないと理解できないようなこともあります。
本書はテクニックを学ぶというより、文章と向き合うためのマインドを学ぶ本です。
まとめ:書くことは生きること
文章を書くことは生きることです。
なぜか?
文章を書くために、感性を磨くことが大切だから。
感性を磨くためにはどうするか?
感性を磨くためにはよく生きること。
よく生きることでささやかな変化にも気づくことができ、それが自分だけの言葉を生み出すことにつながるからです。
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今回の記事は以上で終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。