こんにちは、ちゃむです。
今回の記事では質問力を身につけるために覚えておきたい【3つのクエスチョンの使い分け】をお伝えします。
この記事はあなたが「質問力」をつけるための手助けとなることを目的としています。
目次
質問力の基礎となる3つのクエスチョンとは?

質問力の基礎を身につけるために覚えておきたい3つのクエスチョンがあります。
それは、
1.スピードクエスチョン
2.アイデアクエスチョン
3.セレクトクエスチョン
です。
3つのクエスチョンの要点です。
1.スピードクエスチョン
・「イエス」か「ノー」で答えらえる質問
・相手に答えを早く要求するときに使う
・相手の気づきは少ないが、簡単に答えらえる
・クローズドクエスチョンともいう
2.アイデアクエスチョン
・相手の答えに枠をつけずに、思考を広げる質問
・自発的に行動してもらうために使う
・オープンクエスチョンともいう
3.セレクトクエスチョン
・三つ以上の選択肢をつくり、相手に選んでもらう質問
・相手に考えてもらい、なおかつスピードを要求するときに使う
誰でもこれら3つのクエスチョンを使っています。
ですが、3つのクエスチョンの内容を何も意識せずに質問をするのと、内容を意識して質問をするのとでは、効果が違ってきます。
内容を何も意識せずにする質問は自分が今、興味のあることを反映しがちになります。
内容を意識してする質問は、相手の考えていることをはやく知ることができたり、相手の思考を広げることができます。
3つのクエスチョンを使い分けることで初対面の人とのコミュニケーションやビジネスでのコミュニケーションに役立ちます。
3つのクエスチョンのメリット・デメリット

3つのクエスチョンのメリットとデメリットを見てみましょう。
1.スピードクエスチョン
メリット:相手が簡単に答えることができる
デメリット:相手の考えや思いを引き出すことに向いていない
2.アイデアクエスチョン
メリット:相手の考えや思いを引き出すことができる
デメリット:状況によっては答えにくいときがあり、最初の質問に向いていない
3.セレクトクエスチョン
メリット:相手に考えてもらい、なおかつすばやく回答を知ることができる
デメリット:質問者が選択肢をつくらなくてはいけない
3つのクエスチョンの具体例

では、ここで3つのクエスチョンの具体例をあげてみます。
1.スピードクエスチョン
・期限までにレポートは完成しますか?
・英語を話すことができますか?
・定時までに仕事を終わらせることはできますか?
2.アイデアクエスチョン
・期限までにレポートを完成させるためにはどのようにしたら良いと思いますか?
・英語を話せたらどんなことをしたいですか?
・定時までに仕事を終わらせるために、どのようにしたら良いと思いますか?
3.セレクトクエスチョン
・期限までにレポートを完成させるためにネックになりそうなのは、リサーチの時間、レポート作成の時間、それとも並行して進めている仕事?
・英語を話せるようになるために必要なことは、単語力、文法、それともスピーキング?
・定時までに仕事を終わらせるためにAの仕事を明日に回す、Bの仕事を他の人に頼む、それともCの仕事のときに他の人にも手伝ってもらう?
次に3つのクエスチョンを組み合わせた具体例をあげてみます。
質問者:定時までに仕事を終わらせることはできますか?
回答者:できません。
質問者:定時までに仕事を終わらせるために、どのようにしたら良いと思いますか?
回答者:う~ん。
質問者:定時までに仕事を終わらせるためにAの仕事を明日に回す、Bの仕事を他の人に頼む、それともCの仕事のときに他の人にも手伝ってもらう?
回答者:Bの仕事を他の人に頼みたいです。
会話では、スピードクエスチョンから始めて、オープンクエスチョンを使うことで話の内容が広がっていくことが多いです。
しかし、オープンクエスチョンをしたときに相手が答えに困っているようなときは、セレクトクエスチョンをすることで相手の考えを引き出すこともできます。
3つのクエスチョンを使うときに気をつけることとコツ

3つのクエスチョンを使う時に気をつけたいことがあります。
それは、1つのクエスチョンを何度も続けないことです。
スピードクエスチョンを何度も続けて使うと相手にとっては誘導尋問のように感じてしまいます。
また、相手が自分の考えや思いを自由に話したいと思っているときには、不満を抱くことになります。
いっぽう、アイデアクエスチョンを何度も続けて使うと相手は考えることに疲れてしまいます。
これでは3つのクエスチョンをうまく使うことができません。
そこで3つのクエスチョンを使うコツをお伝えします。
相手に質問をしたいときは、スピードクエスチョンから始めます。
次にアイデアクエスチョンをしていきます。
相手の様子をみながら、スピードクエスチョンやセレクトクエスチョンを織り交ぜます。
そうすることで相手の考えや思いを引き出しやすくなります。
まとめ

質問力の基礎を身につけるために覚えておきたい3つのクエスチョン
1.スピードクエスチョン
・「イエス」か「ノー」で答えらえる質問
・相手に答えを早く要求するときに使う
・相手の気づきは少ないが、簡単に答えらえる
・クローズドクエスチョンともいう
2.アイデアクエスチョン
・相手の答えに枠をつけずに、思考を広げる質問
・自発的に行動してもらうために使う
・オープンクエスチョンともいう
3.セレクトクエスチョン
・三つ以上の選択肢をつくり、相手に選んでもらう質問
・相手に考えてもらい、なおかつスピードを要求するときに使う
3つのクエスチョンを使うコツ
・スピードクエスチョンから始める
・アイデアクエスチョンで相手に自由に話をしてもらう
・ときおりスピードクエスチョンやセレクトクエスチョンを織り交ぜる
3つのクエスチョンは相手のどんなことを引き出したいのかをしっかりと考えて質問をすることで効果があります。
質問力を身につけるために、3つのクエスチョンを理解してうまく活用できるようになりましょう。
今回の記事は以上で終わります。
ありがとうございました。
この記事は次の書籍を参考に書きました。
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