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お金の知識

【お金の歴史】「世界のお金の起源」と「お金の3つの機能」を学ぶ

2021年9月11日

こんにちは、ちゃむです。

今回の記事は『【お金の歴史】「世界のお金の起源」と「お金の3つの機能」を学ぶ』です。


私たちは学校で【お金】について学ぶことをしてきていません。

そのため【お金】のことであなたは苦い思いをしたり、苦労をした経験がありませんか?



私たちにとってお金は身近な存在です。

ところが、私たちはお金について知らないことが多すぎる。

私たちは人生のどこかで【お金】と向き合う時間が必要でないかと思います。



そこで、【お金】について学ぶことにしました。

世の中には【お金】に関する情報はたくさんあります。

私自身でしっかりと理解をするならば、インプットだけでは理解しきれません。

アウトプットをすることで理解が深まります。

なので、学んだことを記事に書くことにしました。

そしてこの記事は自分に向けての記事です。

まずは【お金の歴史】を学びます。

今回は「世界のお金の起源」と「お金の3つの機能」についてです。


なお、当記事の最後にそのほかの【お金の歴史】の記事のリンクをまとめています。

【お金の歴史】「世界のお金の起源と流れ」と「お金の3つの機能」を知る

最初に「世界のお金の起源と流れ」と「お金の3つの機能」のポイントを教えます。

「世界のお金の起源と流れ」

1.物々交換がおこなわれる
食料同士を必要に応じて交換

2.物品交換がおこなわれる
「布・塩・貝・砂金」などと欲しいものを交換

3.硬貨が使われるようになる
・世界で最初に硬貨が使われたのはいつか? どこの誰が作ったのか?は今のところ正確にはわかっていない
・硬貨について書かれた最も古い記録といわれるのは、今から4500年前の古代メソポタミアのもの
・現在発見されている硬貨の中で一番古いのは、紀元前7世紀にリディア王国という国で作られた「エレクトラム硬貨」

4.紙幣が使われるようになる
世界最古の紙幣は中国の北宋時代(960年~1127年頃)に作られた「交子(こうし)」といわれている

「お金の3つの機能」

1.交換機能

2.価値保存機能

3.価値尺度機能

以上が「世界のお金の起源と流れ」と「お金の3つの機能」のポイントになります。

これから「世界のお金の起源」と「お金の3つの機能」について説明していきます。

【お金が生まれる前】物々交換から物品交換へ

ここでは、「物々交換」と「物品交換」について説明します。

物々交換

お金が生まれる前は「物々交換」を行っていた、というのが現在の通説です。

各集落で猟師や漁師、農夫といった得意分野を持つ人々が、それぞれの得意分野の食糧を多めに確保し、必要に応じて不得手(ふえて)な分野の食糧と交換していました。

また、食糧以外のものが交換対象となることもしばしばありました。

しかしこの方法では、相手が自分の持っているものを欲しくない場合には、相手のものと交換してもらうことができません。

また食糧同士で交換すると、鮮度が異なる・得意分野のものと価値が釣り合わないといった問題がありました。

物品交換

その後、人々は「物品交換」を行うようになりました。

「物々交換」の問題を解決するために

1.誰もが欲しがるもの
2.集めたり、分けたりして思いどおりの値打ちが表わせるもの
3.かさばらず、持ち運びが楽で、いたむことなく保管できるもの

これらの条件をもつ物を交換のなかだちとして用いるようになりました。

これが「物品交換」です。

物々交換では直接欲しいもの同士を交換しますが、物品交換では「布・塩・貝・砂金(金と銀を配合したもの)」などの比較的価値が下がりにくい物品と欲しいものを交換します。

素材そのものに価値のある貨幣を「物品貨幣」と呼びます。

「物品貨幣」は「自然貨幣」と「商品貨幣」に分類されます。

自然貨幣→貝殻、骨、石

商品貨幣→布、家畜、米


このとき中国では貝(貝貨)を用いた物品交換が一般的となりました。

インド洋沿岸など南の海でとれる美しい宝貝をお金として用いていました。

お金や経済に関係する漢字には貝のつく字が多く使われているのはこのためだと言われています。

財、貯、買、貸、貨、販、資、購など。

ですが、物品交換にも欠点がありました。

布や塩、貝などは物品交換を行わなくても製造や入手が可能でした。

また、砂金の配合率を変えること、つまり偽造が比較的容易で、適正な価値で取引をすることが困難なケースがあったのです。

そこで人々は、どの条件下でも同じ価値を持ったお金を使う「貨幣制度」を作りあげました。

【貨幣制度へ】世界の硬貨の起源

世界で最初に貨幣(硬貨)が使われたのはいつか? どこの誰が作ったのか?

は今のところ正確にはわかっていません。

しかし、硬貨について書かれた最も古い記録といわれるのは、今から4500年前の古代メソポタミアのものです。

世界で最初に生まれた硬貨は、現在の「10円玉」「100円玉」などのように硬貨ごとに価値が決まっていたわけではなくて、取引をするときにその都度、金や銀などの金属の重さをはかり、その重さを価値の単位として支払うしくみになっていたようです。

このほかにも、紀元前14世紀頃に描かれたエジプトの壁画にも、金属の重さをはかる天秤(てんびん)の絵が描かれたものが発見されています。

重さをはかり、その重量によって価値を決めて使用する貨幣を「称量(しょうりょう)貨幣」といいます。

これに対して、種類ごとに一定の品位と重量とを有し、同じ形状に鋳造(ちゅうぞう)した表面に価格が表示されたものが「計数貨幣」です。

額面や個数によって計算できる計数貨幣のシステムは、現在、日本を含めた多くの国の硬貨に用いられています。


現在発見されている硬貨の中で一番古いのは、紀元前7世紀にリディア王国という国(現在のトルコ西部)で作られた「エレクトラム硬貨」と呼ばれる硬貨です。

出典:世界史の窓

エレクトラム硬貨は金と銀の合金で作られたもので、重さ(=価値)の異なる硬貨が何種類かつくられていました。

ちなみにお金の単位は重さを表す「スタテル」で、1スタテル硬貨、6分の1スタテル硬貨、24分の1スタテル硬貨……というふうに分数単位で作られてあり、硬貨の表面にはリディア王の紋章であるライオンの絵柄とその硬貨の重さが刻印されていました。

出典:Wikipedia

リディアの硬貨の大きな特徴は、あらかじめ金属の重さをはかって価値を系統だてて作られていたことです。

つまり、取引する度にいちいち天秤で重さをはかる必要がなく、それまでの硬貨に比べてはるかに便利なものだったわけです。


リディア王国はイオニア地方に隣接、エーゲ海に面していたこともあり、交易が盛んで、商工業も発達していました。

そのため、エレクトラム硬貨は古代ギリシャ、ローマへと広がっていき、特にアテネ(古代ギリシャの都市国家)では貨幣経済が発展します。

ギリシャ、ローマで作られた硬貨としては、国王の肖像画や、アテネの女神を表すフクロウ(ミネルバのフクロウ)の絵を刻印したものなどが発掘されています。

古代ギリシャのアテネでは、基本単位をドラクマとする銀貨が作られ、スパルタでは鉄貨が流通しました。

ドラクマ銀貨でよく知られたものは「テトラドラクマ銀貨」で、表面には女神アテナ、裏側にはフクロウ(ミネルバのフクロウ)が刻印されています。

出典:Wikipedia

また、ローマ帝国のコンスタンティヌス帝(270年代前半~337年。専制君主政を確立し、強大な帝国を再建。在位は306~337年)は「ソリドゥス金貨」を鋳造(ちゅうぞう)発行。

出典:Wikipedia

帝国領の地中海域全域で流通させたことで、商業の活発化をもたらしました。

なお、ドルを「$」と表記するのはラテン語の金貨を意味するソリドゥスの頭文字Sに由来するそうです。

古代ギリシアの王として有名なアレクサンダー大王が、遠くアジアに向かって大遠征をした際に(東方遠征)、西アジア地域にも伝わっていったそうです。

世界の紙幣の起源

世界最古の紙幣は中国の北宋時代(960年~1127年頃)に作られた「交子(こうし)」といわれています。

出典:Wikipedia

今では当たり前に使われている紙幣ですが、紙幣をつくるためにはそもそも「紙」を作る技術と、大量の紙に文字や絵柄を記していく印刷技術が必要です。

製紙技術も印刷技術も中国で発明されたため、世界で最初のお札が中国で生まれたのも自然の流れでした。

ちなみに紙を発明したのは蔡倫(さいりん)という人でした。

西暦105年頃、樹皮・麻くず・魚網などを水に溶かし、これをすいて紙を作ったのです。

紙を作る技術は当時は大変貴重だったので、なかなか海外には伝えられませんでした。

そのため、中国以外の国で紙幣が作られるようになったのもずっと後になってからでした。

ヨーロッパで最初の紙幣は15世紀後半になってからで(1483年のスペイン)、日本で「山田羽書(やまだはがき)」と呼ばれる紙幣が作られるようになるのは1600年頃になってからです。

中国で「交子」というお札が作られたのは、地理的には現在の「四川省」にあたります。

この地域は商業は盛んでしたが、当時硬貨の素材として一般的に用いられていた銅が産出されないので、鉄製の硬貨(鉄銭)が使われていました。

ただ、鉄のお金は重くて持ち運びに不便で、しかもサビやすいので金属としての価値も低く、不人気でした。

そこで、これに代わる便利なお金として紙幣が考案されたのでした。

この「交子」は初めのうちは商人たちによって私的に作られたものでしたが、次第に国による発行へと移っていきます。

紙幣に使われる紙の製造を国が独占し、絵柄に複雑な文様を用いるなど、ニセ札を防ぐさまざまなアイディアがこの頃から取り入れられていきました。

当時の中国の紙幣の大きな特徴は、紙幣自体に「ニセ札作り禁止」の警告文が印刷されていたことでした。

ニセ札作りの罪は大変重く、犯人は死刑。

逆に犯人を見つけた人には賞金のほかに犯人の財産も与えると定められており、そのことを紙幣自体に明記することでニセ札を防ごうとしたのです。(紙幣に偽造禁止の警告文を記しておく方法は、その後ヨーロッパでも広く用いられるようになっています。)

お金の3つの機能

お金には3つの機能があります。

1.交換機能

お金を使うことで、モノやサービスを交換したり、それらの価値に対して報酬を支払ったりすることができます。

物々交換の経済では、お魚を持っている人がお肉を欲しいと思っても、お肉を持っている人がお魚を欲しくなければ交換は成立しません。

しかしお金とならお魚、お肉を交換できます。

これにより「お魚とお肉を交換してもよい」という、両者の欲求が一致する必要はなくなります。

お金は交換の媒介として機能を持っています。

2.価値保存機能

お金は腐ったり壊れたりしないため、価値を保存しておくことができます。お金の名目価値は変化しません。

3.価値尺度機能

お金はモノの価値を同じ尺度(しゃくど)で測ることができるので、取引が簡単になります。

世の中で販売されている食べ物やサービスにはすべて値段がついています。

一般的に値段の高い商品やサービスほど、私たちが感じる値打ちも高くなります。

例えばお寿司1カン100円か、1カン1万円では、後者の価値が高く感じます。

このように商品やサービスの値打ち、価値を決める物差しとしての働きがあります。

3つの機能により「お金」があることで私たちの社会活動が円滑かつ効率的になり、豊かな生活を営むことができているといえます。

「お金」は私たちの生活を豊かで便利にしてくれるツールなのです。

まとめ

「世界のお金の起源と流れ」

1.物々交換がおこなわれる
食料同士を必要に応じて交換

2.物品交換がおこなわれる
「布・塩・貝・砂金」などと欲しいものを交換

3.硬貨が使われるようになる
・世界で最初に硬貨が使われたのはいつか? どこの誰が作ったのか?は今のところ正確にはわかっていない
・硬貨について書かれた最も古い記録といわれるのは、今から4500年前の古代メソポタミアのもの
・現在発見されている硬貨の中で一番古いのは、紀元前7世紀にリディア王国という国で作られた「エレクトラム硬貨」

4.紙幣が使われるようになる
世界最古の紙幣は中国の北宋時代(960年~1127年頃)に作られた「交子(こうし)」といわれている

「お金の3つの機能」

1.交換機能

2.価値保存機能

3.価値尺度機能

今回は「世界のお金の起源」と「お金の3つの機能」について書きました。

この記事で【お金】の知識を積み上げることができたと思います。


今回の記事は以上で終わります。

ありがとうございました。


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〈参考・引用〉
全国銀行協会
まなぼう
ときわん
わらしべ瓦版
Shisaku.com

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ちゃむ

思考、質問、ウェルスダイナミクス、本の要約について書いてます | 情報発信の根底にあるのは人の成長 | 2021年5月からブログ開始

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